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【ブランク看護師復職ガイド】特別養護老人ホームの働き方徹底解説!

ブランクのある看護師にとって、職場選びはとても大切なポイントです。

そこでブランクのある看護師におすすめしたいのが、特別養護老人ホームでのお仕事です。

今回は特別養護老人ホームで働く看護師の仕事内容、メリットデメリットをまとめて解説していきます。

復職先に特別養護老人ホームを検討している方、ぜひこの記事を参考にしていただけると嬉しいです。

ブランク看護師

病院とは働き方は違うの?

看護師ユミヒロ

特養の看護師は主に入居者さんの健康管理に努めます。

目次

特別養護老人ホーム(特養)とは?

特養は市町村が設置し社会福祉法人が運営しているため公的施設となります。

入居期間が設けられていないため、ほとんどが終身利用される高齢者となります。

費用が比較的安く、常に入居希望者が多い状態です。
医療依存度が少なく、要介護度が高い方が優先的に入居されますが、近年では看取りも対応している施設が増えているため、終末期のケアも看護師の重要な役割となっています。

特養(特別養護老人ホーム)では、看護師の夜勤はありませんが緊急時の対応としてオンコール体制をとっている施設が多いです。


特養には2種類ある

特養は大きく分けて従来型ユニット型の2種類あります。

従来型

2~4人部屋など、個室ではなく多床室が中心となっており施設全体で介護を提供しています。
古くからある施設は、だいたいこの従来型のタイプが多いです。

ユニット型

全て個室となるユニットという単位で介護を行う施設です。個室の数は10室程度で、職員もユニット単位で配置され、少ない人数をいつもだいたい決まった職員が担当します。

利用者にとっては、ケアが行き届きやすく、個室のためプライバシーも確保されやすいという特徴があり、現代の特養はこのユニット型を採用しているところが多いです。


特養の人員配置

職種人員配置
施設長1人(常勤)
医師運営に必要な人数
介護職員・看護職員利用者3人に対して1人以上
生活指導員利用者100人に対して1人以上
機能訓練指導員1人以上
栄養士1人以上(入居定員40人未満で、他の施設との連携がとれ、入居者に適切なサービスを提供できる場合は配置しなくても問題ない)
ユニットリーダーユニットごとに配置

特養入居の対象となる人

  • 65歳以上で要介護3以上の高齢者。
  • 特例により要介護1~2であるが、入居が認められた人。
  • 40~64歳で特定疾患が認められており、要介護3位以上の人。

特養で働く看護師の仕事内容

  • 入居者さんの健康管理(バイタル測定・点眼や軟膏塗布・創傷処置)
  • 医療行為(胃瘻管理・喀痰吸引・点滴管理よう・在宅酸素療法の管理)
  • 配薬管理
  • 診察介助
  • 入退院のサポート
  • 外来受診
  • 緊急時の対応
  • 看護記録
  • 施設全体の感染予防対策・医療上の指示・介護スタッフへの指示
  • レクリエーションの補助
  • 看取り・ターミナルケア

食事、排泄介助、清潔ケアなどは基本介護スタッフが中心となって行いますが、入居者さんの状態により看護師が積極的に介入する場合があります。

食事介助

特養の利用者さんの特徴として、認知症の進行が著しかったり、嚥下機能が低下している方が多いため、食事介助に注意が必要です。そのため看護師でその都度評価を行います。

利用者さんの状態に合わせ、介助したり食事形態の選択も栄養士と相談し依頼し決定していく必要があります。
特養の利用者さんは、自立した生活を目指すためベッドから離床した状態で食事介助を行います。

入浴介助

入浴介助も基本介護士で行いますが、入浴後の褥瘡処置や創傷処置は看護師で行い、創部の評価も行います。

排泄介助

排泄介助も基本介護士が行いますが、排尿、排泄間隔や尿や便の性情を、看護師が把握し適切に対応していくこてが必要です。また、尿意や便意の感覚異常となる方も多く、医師への診察依頼していく判断も看護師の役割となります。

診察介助

定期的に医師のよる訪問診療があるため、看護師が診療の補助を行います。
診察の際には、入居者の体調や問題点、内服薬に関することなど医師に報告し、支持も受けます。

緊急時の対応

入居者の体調不良、または施設内での事故によるケガで緊急対応することもあります。その場の状況判断を行い、病院搬送の手配も必要とすることがあります。

看取り

特養では、近年看取りを受ける施設も多く、利用者さんが安心して最後を迎えられるよう、医師をはじめとするスタッフ全員で、看取りケアを行っていきます。
看取りケアに対してはデリケートな部分でもあるので、本人やその家族には看護師が丁寧に説明しながら、コミュニケーションをとっていくことが重要です。
最後の時間を安らかに過ごしてもらうためにも、職員と利用者さん、その家族との信頼関係が非常に重要な部分でもあります。

特養の看護師は、夜勤がなく日勤のみの仕事になりますがオンコール体制をとっている施設が多いので、お子さんが小さい場合は、周囲のサポートが必要になります

特養で働く看護業務の1日の流れ


8:30
情報収集・申し送り

当日の予定や必要な情報を得ます。夜勤スタッフからの申し送りを受け、記録も確認し入居者さんの状態を把握する。

9:00
入居者さんの状態確認・処置

入居者さんのバイタル測定や薬の確認、胃瘻や点滴などの医療処置。
入浴後の処置。

11:00
昼食の準備

トイレ誘導し、食堂へ移動する。
嚥下体操実施。

12:00
昼食の介助・内服薬の与薬

食事介助は基本介護スタッフが行いますが、嚥下機能が低下した方は看護師が介助を行っていく。

13:00
休憩
14:00
口腔ケア・処置・レクリエーションのサポート

レクリエーションによりADLの確認もできます。

15:00
夕の経管栄養や薬の準備・看護記録
16:30
申し送り
17:30
終業

ブランク看護師が特養で働くメリット



  • 基本看護師は夜勤がなく、日勤のみで働けるためライフワークバランスを保つことができます。
  • 病院のように緊急入院や急変対応、医療行為も少なく残業もほとんどありません。
  • 特養に入居される方の特徴として、介護度がたかく認知症を患っている方が多いため看護師のアセスメント能力を高めることができます。

ブランク看護師が特養で働くデメリット


  • 日勤のみのため病院と比べると収入が低めとなっています。
  • 月に8~10回程度のオンコール当番があるため、お子さんが小さい場合はフォローが必要となります(実際に出向くのは月に1~2回程度です)。
  • 特養の看護師は人員が少なく、医師も常駐していない為、入居者の急変対応時に判断を看護師に求められることでプレッシャーを感じることがあります。

まとめ

特養は、高齢者の方々が安心して生活できるよう、私たち看護師やスタッフが連携をとりながらサービスを提供していきます。

看護師は入居者の健康管理や看取りケアなど、責任と判断能力が求められますが、とてもやりがいを感じる職場の一つです。

特養で働く看護師は、基本夜勤がないためブランクのある看護師でも家庭と仕事を両立させることが可能です。病院の働きかたに不安を持っている看護師さん、ぜひ特養での看護師を目指してみませんか?




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