そろそろ看護師復職を考えているけど、ブランクがネックとなり、復職の一歩を踏み出せない人も多いのではないでしょうか?
ブランク期間が長ければ長いほど、看護師復帰への不安って大きくなりますよね。
看護師復職したいけどブランクが10年もあって復職できるか心配…
わかります!私も同じような悩みを抱えた過去があるので…
サイト運営者の看護師ユミヒロと申します。
私は過去にシングルマザーとなり、経済的自立のため看護師を目指しました。
当時は、働きながら准看護師の免許を取得し病院で働いていたのですが、仕事と子育ての両立ができず看護師経験1年たらずで離職する経験をしています。
その後、ブランク期間が6年を過ぎたころ、看護師復職しようと考えましたが行動に移せず、そのまま 7年… 8年… 10年… と、いつの間にか年月が経ってしまいブランク期間11年目にして、やっと看護師復職することを決意。
私のように臨床経験も少ない、ブランク期間も長い、年齢も40代に突入しており当時の私には復職にたいして不安しかありませんでした。
しかし、今は看護師復職して10年以上たち、仕事も生活も充実しています。
ここで一つ確かなことをお伝えしたいことは、看護師の復職において年齢や看護スキルに対して不安は必要ないということです。
なぜなら、どこの医療機関や施設でも看護師不足が深刻な上に、職場によってはブランク歓迎し研修が充実している所もたくさんあります。
この記事では、ブランクのある看護師が看護師復職に必要な情報をまとめています。
ぜひ最後まで読んで参考にしていただけたら嬉しいです。
ブランクのある看護師が不安に思う点
知識やスキルに関して自信がない
忙しい医療現場を記憶しているあなたは、ブランクがあることで過去の知識やスキルが生かせないのでは? と不安に思うでしょう。
しかし、医療行為の少ない職場を選択することでその不安を払拭させることができます。
医療行為が少ないといっても、できるだけ早くから希望する職種の情報収集を始め、知識を得たり必要なスキルのイメージトレーニングをすることは大切になります。
働く場所が限られるのではないか?
日本では、看護師資格は一生ものの資格であるため、ブランクが何年あろうと問題はありません。
ただ、看護師経験の浅さやブランク期間がながい方にとっては、働きやすい場所とそうでない場所はあります。
即戦力を必要としている急性期病棟や三次救急の病院で働くことは難しいですが、そのような職場を避けたとしても働ける場所の方が多いことは事実です。
職場の人間関係が心配…
ブランクがながいとチームの職員から見下されたり、信用されないのでは? と心配になることでしょう。
しかし、あなたを受け入れる職場は、ブランクがあることを承知で採用しているので、最初から仕事が出来なくても大丈夫です。
仕事に慣れるまでは、スタッフによってキツイ指導と感じる場合もあるかもしれませんが、仕事に慣れていくに従ってチームの一員として受け入れてくれるはずです。
看護師復職に必要な家族のサポート
看護師に復職することで生活が一変するため、必ず家族には相談しサポートを得るようにしましょう。
一緒に住んでいるご家族の理解と協力が得られないと、看護師の仕事を続けるのは厳しくなります。
看護師復職し、しばらくは仕事に慣れるまでの緊張感や自己学習での疲労が重なることも予想されます。
せっかく復職したのに、こんなはずではなかったと後悔しないようにしていただきたいので…
そのためにも、以下の内容を家族に相談しておく必要があります。
- 残業が発生した場合に困ることがないか。
- 自分や家族が病気、事故にあった時の対応。
- 家族で家事の分担作業をしてもらう。
※家族の協力なしでは仕事と家庭の両立は困難となるでしょう。
復職のための事前学習をする
研修に参加する
看護師の復職支援として各都道府県ではナースセンターが設置してあります。
各ナースセンターでは潜在看護師を対象とした研修を行っています。
内容としては採血や注射・静脈穿刺の技術や点滴管理、吸引、急変時の対応や終末期の看護など希望する仕事内容に合った研修を選択できます。
ブランクのある看護師を対象としてますので、同じような仲間がいることで励みにもなります。
東京都では潜在看護師を対象に看護職員地域確保支援事業を看護協会に委託し東京都ナースプラザで研修を行っています。
病院体験コースや介護施設、訪問看護コースなど希望する研修を受講できます。
受講資格:保健師・助産師・看護師・准看護師の資格を保持している方で未就業の方、東京都内に就職を希望する方を条件としています。
神奈川県では県知事の指定により神奈川県看護協会が看護職の確保事業を行っています。
看護技術のスキルアップにあわせた研修やdvd貸し出しなども行っています。
通信講座を利用する
セミナーに参加できない方のために、復職支援では通信講座も選択できます。教材やインターネットを利用して、自宅で学習することが出来ます。
独学での学習
☆転職先の分野に関する参考書を購入する。
☆アプリやインスタグラムでも新人看護師向けの情報が得られます。
☆YouTubeの活用。看護師ユーチューバーが現場で使える有益な情報を配信しています。
私もネットでの情報は今でも役にたっています。
ブランク看護師が復職しやすい職場7選
①一般病院の外来
外来は病院の窓口となり、その病院のイメージに左右される所でもあります。
外来看護師の役割は、患者さんが診察や検査をスムーズに受けられるようサポートすることです。
[外来看護師の主な業務内容]
- 採血や注射法
- 診察や検査の介助
- 電子カルテ入力業務
- 患者への指導
②回復期リハビリテーション病棟
回復期リハビリテーション病院は慢性期の分類になり、今後高齢化社会に比例して需要が大きくなりつつあります。
看護師の役割としては、急性期を脱した患者さんが、在宅に向けたリハビリを中心とした入院生活を送るよう看護師もリハビリ目線で看護をしていきます。
特に患者さんのADLを落さないよう援助していくこと。そのためにはカンファレンスを通して他職種と情報共有を行い協力していくことが大切になっていきます。
回復期リハビリテーション病棟での看護業務は医療行為が少ないため、医療スキルに自信のない方にも適している職場といえます。
③医療療養型病棟
慢性期の医療施設として療養型病院があります。療養型には医療療養型と介護療養型に分類されます。医療療養型とは医療ケアを必要とし長期入院を目的とした医療施設になります。
入院期間が3ヶ月~1年以上、その他看取りの患者様が多く入退院も少ないため急性期のような忙しさがありません。
介護療養型とは介護度が高く介護サービスを充実させた施設になりますが、こちらは2024年をもって廃止となっています。
④介護老人保健施設(老健)
要介護1以上なおかつ65歳以上の高齢者が在宅復帰を目指すために利用される施設です。
入院治療するほどではないものの在宅では難しい医療ケアや介護、リハビリを必要とする方が対象になります。
介護老人保健施設で働く看護師は、入居者の健康管理および生活全般のサポートを行います。
⑤特別養護老人ホーム
要介護度3以上と認定された高齢者が対象となります。
介護度の高い方が多く、看取りに力を入れている施設もありますが看護師の夜間配置がなくオンコール対応のところが多いです。
特別養護老人ホームで働く看護師は、主に入居者さんの健康管理を行っていきます。
⑥有料老人ホーム
「介護付き有料老人ホーム」「住居型有料老人ホーム」「健康型有料老人ホーム」があります。
有料老人ホームで働く看護師の役割としては入居者の健康管理がメインになります。
施設によって日勤のみや夜勤ありの施設があります。
⑦デイサービス
デイサービスでは、高度な医療スキルは必要なく夜勤もないため体力的な負担も少なくワークライフバランスがとりやすい傾向にあります。
日中のみの時間で、介護サービスを提供できる通所型の介護施設になります。
入浴や食事、排泄介助、レクレーション、機能訓練など施設によって提供するサービスも若干異なります。
デイサービスで働く看護師の役割としては健康管理・医療補助・レクレーションの補助などがあります。
看護師経験浅い方やブランクのある看護師にとっても働きやすく、人気のある職場でもあります。
パートや派遣もあり?
生活スタイルに合わせやすい雇用形態で、ブランクのある看護師がパートや派遣で働くという選択肢もあります。
派遣看護師は、時給が高単価ですが即戦力を求められることが多いため、看護スキルに自信のない方には積極的にはお勧めできませんが、場所によってはブランクOKな施設や経験浅い方も対象としている求人もあるので、挑戦してみる価値はあると思います。
《スキルに自信のない人に派遣をおすすめしない理由》
私自身が派遣で働いて感じた感想
①即戦力を求められる。
②職員から疎外感を受ける。
現在、自分の働いている職場で派遣スタッフが働いていた時の雰囲気
①時給が高いことで派遣に不満を持つ職員が多い。
②派遣で働く人への差別意識を持つ職員がいる。
③即戦力を求める。
パートや派遣で働くことで、責任の重さや体力的な負担を負わずに働けるメリットがあるため、ブランクのある看護師にとっては、復職する一歩を踏み出しやすい雇用形態となります。
ブランク看護師が避けた方がいい職場
急性期病棟
急性期病棟は急変対応が多く入退院も多いため即戦力が求められます。全体的に緊張感の強い雰囲気もありブランクからの復職には適していませんが、挑戦していきたいという気持ちがあれば可能です。
訪問看護
訪問看護というと自分のペースで働けそうなイメージがあるかもしれませんが、独り立ちした後は自分の判断を必要とする場面もあります。
高度な医療行為は少ないですが、臨床経験を積んでいないと患者やその家族との信頼関係を築くのは難しいといえます。
しかし求人によっては、看護師経験浅い方やブランク歓迎としている所もあります。
ブランク看護師がどのように自己PRしたらよいか?
面接
面接ではブランク期間について質問されると思います。
ブランクが長い場合はその理由を明確に伝えた方がいいですが、前職を辞めた理由をネガティブな事情を伝えるのではなく前向きな理由であることを伝えます。
例えば、ネガティブな理由として
職場の人間関係が悪かった・看護師に向いていないと思った・業務が負担だった等、これらの理由を述べるとながく仕事を続けるのは無理だと判断されてしまいます。
ポジティブな理由として
結婚や出産、子育て、家族の介護、あるいは自身の体調不良で前職を辞めてしまった場合はブランクの期間、改善の努力をしてきたことを伝えることが大切です。
自己PR
自身にスキルがある場合は、経験をどのように活かせるのかを具体的に伝えるようにしましょう。
経験が少ない場合は、希望先の施設がどのような特徴があるのかを調べてその施設に沿うような人物になれるようアピールする必要があります。
ブランク看護師が新しい職場に適応する心構え
- コミュニケーションの重要性
- 患者との関わり方
- 継続的な学習
- ストレス・体調管理
- チームワークの大切さ
看護師の仕事はチームワークが活きてこそ成り立ちます。新しい職場では、積極的にコミュニケーションを図っていきましょう。
ブランクのある看護師が、新しい職場に適応する心構えを徹底解説します!
ブランク看護師復職まとめ
今回は、潜在看護師がいかにブランクを乗り越えて仕事に復帰できるかをご紹介させていただきました。最初の一歩を踏み出すまでが大変かと思われますが、大丈夫です。
何故かというと看護師はいつの時代でもどの場所でも売り手市場なのです。そのために復職の為の支援制度が充実してますし、現場でもブランクOKとされているところが多いのも事実です。
しかし、看護師復職するためには、求人の情報収集、履歴書の作成や面接対策、アプローチの仕方など様々な戦略があります。
看護師復職には不安は伴いますが、一歩踏みだすことによってその先きっとやりがいと達成感を味わうことができます。
ぜひ、自信をもって再び看護師として活躍することを心から願っております。