ブランクからの看護師復職は、不安やプレッシャーがつきもの。
せっかく看護師復職したものの、職場に馴染めず仕事が辛いと感じる方も少なくありません。
ブランクがあっても経験がある以上、看護師経験者とみなされ、指導もあまり丁寧に行われないこともあります。
ブランクの長さにもよりますが、以前の働き方を取り戻すにはある程度時間もかかり知識のアップデートも必要になります。
この記事の筆者である私もブランク11年から看護師復職した経験がありますが、当時の私は無知だったため大変苦労をしました。
その経験をもとに、復職後の辛さを軽減するための具体的な対策とサポート情報をお届けします。
最後まで読んで少しでも参考にしていただければ嬉しいです。
看護師復職で辛いと感じる理由
知識やスキルの不足
看護師復職後に直面する『看護技術』と『知識』への不安…
看護師経験が浅いまま辞めてしまった方は特に最初にぶつかる壁だと思います。
いざ自分の受け持ち患者で、採血や点滴などの医療行為で失敗してしまった場合に余計不安が増してしまうことでしょう。
看護記録も昔は紙カルテが主流でしたが、今はほとんど電子カルテを導入しているところが多いためパソコンのスキルもある程度必要になります。
昔の常識が今では非常識になってしまうことも多いため、知識も常にアップデートしていく必要があります。
とくに看護師経験が浅い方は、すべてが初めてのことばかりで戸惑うことも多いでしょう。筆者である私も看護師経験少なくブランク復帰でしたが、周囲からの期待と仕事が出来ない自分とのギャップに苦しみました。
経験浅くとも看護師経験者！とても中途半端で自分も周囲も困惑していた状況でした。
人間関係
既存スタッフとの距離感がつかみづらく、新しいチームに溶け込むことが難しいと感じることがあります。
日々の業務に慣れている既存スタッフの中で孤立感や仕事に後れをとっていると感じることがストレスにもなります。
ブランクにおいて周囲の理解や配慮が不十分と感じることもあり、これが人間関係の摩擦につながる場合もあります。
多忙な業務
人手不足(看護師あるいは介護士の著しい不足)、細かい指示、業務改善がされない看護業務など職場によって忙しすぎる場所は確かにあります。
看護業務の他、勉強会や委員会に力を入れている職場も忙しくなりやすい背景があります。
看護師復職後に直面する辛さを乗り越えるための5つの解決策とサポート
1.小さな目標を設定する
いきなり大きな成果を求めず、一日の中で達成しやすい小さな目標を設定しましょう。小さな成功体験が自身につながり、仕事への抵抗感が軽減されます。
常に仕事の振り返りをしながら学習することが大切です。
過去の私は、この振り返りと学習をしなかったため、なかなか前へ進めず苦労していました。
2.自己ケアを優先する
メンタルや体力の維持を保つために、仕事とプライベートのバランスを大切にしましょう。適度な休息やリラックスできる時間を確保することで、ストレスが軽減されます。
3.信頼できる同僚や先輩に相談する
辛いと感じた時には、信頼できる同僚や先輩に相談することが大切です。今の自分の状況を周囲に知ってもらい、仲間と情報を共有することで安心感が生まれます。
4.スキルアップや勉強の機会を利用する
スキルや知識に自信がない場合、セミナーやオンライン研修で知識を再確認しましょう。スキルの向上は自信につながり仕事がスムーズに感じられるようになります。
ネットでも様々な情報を得ることができるため、専門のスキルに関して学習することをおすすめします。
5.無理をせず働き方を見直す
フルタイムが難しい場合、パートタイムなど雇用形態を見直すことも一つの方法です。
常勤と非常勤では責任の重さも違うため、パートタイム勤務も視野に入れておくのも一つです。今の自分の状況に合った働き方を見つけることで仕事に対するストレスを減らすことができます。
実際に私の勤めている病棟でブランク２０年からパート勤務で看護師復職した方がいます。今年で5年目になりますが現在も頑張っています。
転職も視野に入れる
働き方を見直し様々な対策をしたにも関わらず、辛い状況が続く場合もあります。そんな時は自分には合わない職場だったと判断しましょう。
よく言われる『何処に行っても同じだ！』というセリフ… 忘れましょう… 職場を変えるだけで働きやすくなることが実際にあります。
でも反対に転職したことで余計に働きずらくなることもあります。転職先の人間関係が悪かったり著しい人手不足のため忙しすぎるなど…転職後に後悔することとなります。
転職後に後悔しないためにも職場のリサーチをしっかり行い、計画的に行動することが大切です。
まとめ
ブランクのある看護師が復職後に感じる辛さには、様々な要因が絡んでいます。
知識やスキルの不足に不安を感じ、現場での即戦力としての期待にプレッシャーを抱えることも少なくありません。
また、長期間のブランクによって既存のスタッフとの人間関係構築が難しく、孤立感や疎外感を感じる場合もあります。
さらに時には、勤務環境や業務内容が変わり、適応に時間が掛かることも…
復職後の働き方で不安や悩みを解消するためには、周囲のサポートも必須ですしスキルアップの機会を活用することも重要です。
転職に成功することで以前より格段に働きやすくなることがあります。そのためには事前の準備をしっかり行うことです。
